Written by 柏崎夢乃
ねえ 君の手を握ってもいい? 大したことじゃないんだ ただ君が このままどこかへ消えていきそうな気がしただけで 手の届かない逃げ水みたいに 揺らぐ蜃気楼みたいに 君はここにいるよね? 僕をおいていったりしないよね? 追いかけて 必死で手を伸ばしても 届かない逃げ水 ゆらゆらと揺れて 僕はただ立ち尽くしたまま 君を見つめていた
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