〜遠い日の歌〜
ひどく遠く見える思い出 もう帰れないあの日の夕焼け どうしても思い出せないあの歌 どこへ失ったのだろう？ 世界が金色にきらめいていたあの日 夕暮れの丘の上で 歌ったあの歌を どこへ失ったのだろう？ 世界がなにも知らずに微睡んでいたあの日 風が吹く丘の上で 歌ったあの歌を 繰り返されるかなしみのなかで 何もかもを忘れてしまった 涙も 笑うことも 喜びを噛みしめることも 遺されたものが何もなかったとしても 遠いあの日の歌は 今もこの胸にあるのだろうか 繰り返される灰色の日々のなかで 遠いあの日の歌は 今も輝いているのだろうか せめて 取り戻せない全ての代わりに あの歌を歌おう せめて 時の彼方の全ての代わりに あの歌を歌おう 失ったものは多いけれど この手に遺されたもの きっとあるはずだからエントランスに戻る
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