いつもと同じ日々、いつもと違う刻



エヴァの連動試験
いつもの事、いつもと同じ日々
だけど

「碇君・・・・来て」

え?

声が聞こえた。
いつかどこかで聞いた声。
悲しく、切なく、心に響く音。
何も無かった静かな世界たった一つ存在する「声」。
無意識に「音」の方へ視線を向ける。

『な、なんで??なんでこんなところで綾波がいるの??』

男子更衣室前の廊下に長椅子が置いてあり、そこに綾波が座っていた。
まさか僕を待っていた?・・・・なんて・・・・事は・・・・その・・・。

「な、なに?どうしたの??」

動揺してしまったのでこんな事しか言えなかった。

「いいから早く」
「う、うん」

まさか無視するなんて事も出来ない僕は少し離れて座ることにした。

「どうして?」
「え?」

なんか悲しそうに僕を見る綾波。

「ご、ごめん」

なんだかよくわからないけど罪悪感がした。
まともに彼女の顔を見ることが出来ないから俯くことしかできない。

「うわぁ」

すっと彼女の手が僕の手に触れる。

「駄目、静かにして」
「は、はい!!」

!!!!!!!!!
え・・えとえとえと・・・その、僕の手を・・・握る・・・・手・・・・白い・・・

「暖かい」

どきーーーん

僕は口をパクパクとするだけで硬直状態。

「うわぁ!!!!ちょっと、ちょっとぉ」
「静かに、御願いだから」

引っ張られる形で綾波の・・・・・その・・・・足に頭が乗る状態に・・・。
もしかしてこれって・・・・膝枕って・・。
あ、綾波の匂いがする。

「碇君」

穏やかな笑顔、僕の髪に優しく触れる綾波の手。
なんだか、遠い昔に感じたような・・・・・
デジャブ?わかんないけど気持ちいい。

「綾波の笑顔・・・・きれい・・・・だよ」

眠りの森に誘われるように僕の意識は少しずつ遠のいていく。
たぶん最後に見た綾波の顔は少し恥ずかしそうに笑っていた気がする。





夢の中なら良いよね
柔らかく華奢な身体の君を僕は抱きしめたい
ゆっくりと君に触れる僕の身体はこんなに身近に君を感じることが出来る
はっきりと自分ではない他人に触れることが嬉しく感じられるなんて
綾波の鼓動が聞こえる
ドキドキと少し緊張気味に心臓の音
こんなに全身で喜びを感じることが出来るなんてしらなかった
後ろから抱きしていると君の少しの仕種がよくわかる
少し恥ずかしそうに俯く
僕は出来るだけ優しく彼女の耳元で囁いた

「好きだよ」

一瞬驚いた顔をする君は僕の言葉に頬を紅く染める
僕だって恥ずかしいよ
でも僕の気持ち、受け取って欲しい。






「・・・・・くん、・・・碇君」


どこかで僕を呼ぶ声が聞こえる。

「碇君、起きて」
「う・・・・・うん」

「あらぁ、レイ。気持ちよさそうに寝ている所を起こしちゃ可哀想よ」
「え?」

な、なんでミサトさんの声???

僕はがばっと起きあがった。
キョトンとした綾波の顔、そしてその隣には・・・・・ミサトさんがいる。

「ふーーーん、シンちゃんたら何時の間にそんな仲になったの」
「うわぁ、こ、これはその!!その」

むぎゅ

「!!!!」
「!!あ、あらあら、レイも大胆ね」

僕は・・・その綾波に抱きしめられて・・・胸の中に

「碇君をいじめちゃ駄目」
「あちゃ・・・・そうじゃないのよ、レイ」
「駄目です」
「レイったら・・・・・でもシンちゃん苦しそうよ」

んぐぅ・・・・・
ぜーはーぜーはー

「でも女の胸で死ねるなんて本望じゃない」

ミ、ミサトさーん

「????」

不思議そうに僕の顔を見る綾波。
僕はあたふたしながらふたりに言い訳をする。
でも、ミサトさんには気付かれないように僕の手を握ってくれる綾波の手を僕はいつまでも放さなかった。



<木野神まことの言い訳という名の後書き>

はーい、ごぶさたですー。
木野神ですー。
えー、そうですね。
なーーーんにも考えずにあまーーい時を過ごしたい。
そんな事考えて書きました。
言葉や顔には出ないけど、レイはシンジを求めてる。
そーんなショートショートを書いてみました(^^


木野神さん、ほのぼのなお話をありがとうございました(^^)

当サイトに初めていただいた投稿です♪
嬉しくて、そしてシンちゃんレイちゃんのほのぼのラヴに転げ回ってます<莫迦

同じく転げ回ったあなた、木野神さんにごろごろの軌跡を届けてくださいね♪
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